自家がんワクチン療法
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自家がんワクチン療法
膵がんの治療実績と症例


 2008年6月末時点までに自家がんワクチン療法を受診された膵がん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下にまとめました。

 評価済み症例中25%で、臨床的に見てなんらかの改善効果(改善例 + 1年以上の長期不変・長期無増悪例)が見出されております。ソフトクライテリアは、学術的にみて厳密な評価基準(ハードクライテリア)とは異なるものですが、参考にしていただければ幸いです。

ハードクライテリアの観点からみた臨床効果については → こちらです

ハードクライテリアソフトクライテリアとは? 解説は → こちらです

 

がん種

全症例数 評価済み
症例数
1)
改善例数
無効例数
改善率1 転帰不明追跡不能 改善率2 経過観察中
6)
改善
2)
長期不変・無増悪
(1年以上) 3)
無増悪
(6ヶ月以上1年未満)
無効
改善例数+無効例数中
4)
転帰不明も無効とした場合 5)
19
9
2
0
0
6
25%
6
14%
4
注)

1)

評価済み症例数には投与中止1例が含まれている
2)
残存腫瘍サイズ縮小、腫瘍マーカー減少、推定余命より2倍以上の延命、QOL(KPS評価)の明らかな改善等の数値化できる指標のいずれか; 主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応
3)
長期不変・無増悪 (ワクチン投与後1年以上無再発あるいは無増悪)
4)

(評価済み症例数から+転帰不明追跡不能例、投与中止例を除いた数を分母にとったとき)

改善率1
=改善例数/(改善例数+無効例数)

5)

(転帰不明追跡不能を全例無効と仮定した場合)

改善率2=改善例数/(改善例数+無効例数+転帰不明追跡不能)

6)
ワクチン投与後1年未満

 

<代表的症例>

〔症例0053〕
 直径3cm肝転移巣あり。だが増殖が遅いため自家がんワクチン接種。実施後のCTで2cmに減少したとのこと。しかし、その後急速に悪化。死後、胆管癌との重複癌であったことが判明。

症例0621
  2006.06、膵頭部がんに対して膵頭十二指腸切除、術後補助化学療法(ジェムザール、 当初1500mg/body/隔週、2007.01からの累積で21回 )施行 、07.10自家がんワクチン接種、以後08.10現在でも低用量ジェムザール投与継続( 1000mg/body/隔週、 累積20回以上 )、 腸間膜リンパ節転移巣(赤い矢印の先)が1年以上の長期不変となっている。