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<ナチュラルキラー(NK)細胞とは>
がんを治せる主な免疫細胞には、2種類あります。ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)とナチュラルキラー細胞(NK)です。当社の創業者らは、1995年には 、ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を大量に増やすことに成功、また、2001年にはナチュラルキラー細胞(NK)を50倍から400倍に増やすことに成功しました。
NKとは、がん細胞を殺せるキラーリンパ球の1種で、誰でも体内に自然に備わっている細胞です。健常人ならば、血中のリンパ球群のうち15%前後を占めております。血中のNK数が低下すると、がんにかかりやすいことがわかっております。
(ご注意:当社の提携医療機関では、あまりに高額となるため、NK細胞療法は実施しておりません。)
<NK細胞の増殖>
発明した培養技術では、上図のようにNK細胞を大量に増殖させる事ができます。
<ナチュラルキラー細胞(NK) vs 活性化リンパ球(LAK)>
新しい方法で培養され、増殖したNK細胞は、従来の方法 で(サイトカインの1種でIL-2を用います)誘導培養した活性化リンパ球であるLAK細胞や 、抗CD3抗体とIL-2により誘導培養した活性化リンパ球(T-LAK細胞)に比べて、強力な殺がん細胞活性があります。
<NK細胞療法の臨床効果>
8歳男子で、脳の中心部に脳腫瘍(Anaplastic Astrocytoma, grade III)があり(黄色の矢印)、放射線・抗がん剤ともに無効であった症例です。患者本人のナチュラルキラー(NK)細胞を投与したところ(2000年)、ほぼ完全に近い 回復を示し、2005年8月現在でも腫瘍の増大はなく、全く通常の生活を送っております。
このようにNK細胞療法を行うことで、劇的な治療効果が得られる場合があります。
しかし、NK細胞はCTLと異なり、体内で腫瘍組織内部にまで浸潤していく能力が低いといわれています。また、生きている免疫細胞を培養する養子免疫療法は、培養操作が煩雑で大規模な設備を必要とし、ランニングコストも高額になります。
我々は体外ではなく、体内でCTLを誘導・活性化する技術を考案しました。それが“自家がんワクチン”療法です。こちらをご覧下さい。 ↓