自家がんワクチン療法
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自家がんワクチン療法
がん免疫療法
細胞傷害性Tリンパ球(CTL)療法


わかりにくい専門用語の解説はこちら

<細胞傷害性Tリンパ球(CTL)とは>

 がんを治せる主な免疫細胞には、2種類あります。ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)ナチュラルキラー細胞(NK)です。当社の創業者らは、1995年には 、ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を大量に増やすことに成功、2001年にはナチュラルキラー細胞(NK)を、数十倍から数百倍に増やすことに成功しました。

 細胞傷害性Tリンパ球(CTL)のもととなるTリンパ球は、誰にでもあり、血中を流れております。
 しかし、特定のがん抗原(TAA、異常だという目印)を認識して、がん細胞を殺せるようにトレーニングし、増殖させる必要があります。
 そのトレーナー役が樹状細胞です。樹状細胞は死んだがん細胞を取り込んで消化し、その情報をヘルパーT細胞(下図のCD4)に伝えます。ヘルパーT細胞が活性化してサイトカイン類を放出し、これがCTLのもととなるTリンパ球を活性化して、 典型的なキラー細胞であるCTLを誘導増殖させるのです。
 このとき、樹状細胞は直接CTLを刺激し活性化することも知られております。

 


<培養による細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の臨床効果>

  当社の創業者らは、患者本人の末梢血から、患者本人のがん細胞だけを選択的に殺せるCTLの誘導培養に成功しました。それを患者様に投与すれば、「がん」の治療が可能です。
 手術して再発してしまった脳腫瘍の例をご覧ください。脳内の白く大きな領域が再発脳腫瘍です。ここまで大きくなってしまうと、放射線療法も化学療法も効きません。この症例も、放射線・抗がん剤投与後に、専門医が治療をあきらめた例です。
  このように、CTLには強烈なパワーがあります。(下図)

 このように、CTLは強烈なキラー能力を持ち、正常細胞とがん細胞が隣接していても、がん細胞だけを識別して殺すという非常にシャープな選択性を示します。そのシャープさについては、こちらをご覧下さい。

 患者自身のCTLならばこれほど有効です。しかし、体外でCTLを大量に増やそうとすると、

 CTL活性化のための標的となる患者自家がん細胞が必要。
 実は、培養しても増えにくいがん細胞が非常に多い。 
代わりの標的(例:がん抗原ペプチド)ではCTLの誘導効率が低い。
樹状細胞にがん抗原ペプチドを載せれば、効率よくCTLを誘導できるが、ほとんど増えない生きている樹状細胞を扱うのは、たいへん難しい。
そのためコストが非常に高くなってしまう。

という問題点があります。

そのため、当社ではCTL療法は、現在は実施しておりません。しかし、我々は、体外ではなく、体内でCTLを誘導・活性化する技術を考案しました。それが“自家がんワクチン” です。

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