<ここの説明がちょっとわかりにくいな、と思われたら>
専門医による非常にわかりやすい
“がん免疫療法”の解説があります。
→ こちらです
がん治療では、一般に外科手術、放射線療法、化学療法が行われます。通常は、手術してダメ なら放射線、それでもダメなら抗がん剤という順番です。しかし、放射線や抗がん剤の効果がほとんどない疾患もあります。そこで第四の治療法として“がん免疫療法”が注目されております。
ヒトの免疫システムはがんを排除する能力を持っています。主に携わる細胞には2種類あります。ウイルス由来の抗原やがん細胞だけにある抗原を認識して、急速に増えつつウイルス感染細胞やがん細胞を殺す細胞傷害性Tリンパ球( CTL : Cyototoxic T lymphocytes ) と、どこかがおかしくなった異常な細胞をともかくも非特異的に殺してしまうナチュラルキラー細胞( Natural Killer cells ) とがあります。
両細胞とも自分自身のがん細胞を殺す能力があり、自分自身の正常細胞はまったく殺しません。抗がん剤とは比較にならないほど、がん細胞に対する選択的攻撃作用が強い細胞です。本来、体内のこのような「細胞性免疫機構」が活性化されていれば、がんはできないはずですが、がん患者では活性化されていないのです。そこで、この免疫能力を強く活性化させてやることによりがん治療を行おうとしているのが、がん免疫療法です。
がん免疫療法にはいくつかの方法があります。体外で患者自身の生きている免疫細胞を増やして体内に戻す自己活性化リンパ球療法などが行なわれております。当社の創業者らは、既に1995年には 、ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を大量に増やすことに成功、2001年にはヒトナチュラルキラー細胞(NK)を、50倍から400倍に増やすことに成功しております。しかし、生きている細胞を扱うため、操作がたいへん煩雑で高コストとなってしまう点が問題でした。
一方、生きている免疫細胞を扱わないで済むがん免疫療法が「がんワクチン療法」です。がん細胞に特有のがん抗原や、がん細胞そのものを(体外で殺しておいて)患者本人に接種し、がんに対する特異的な免疫反応を誘導する治療法です。
当社では、手術を受けた場合、必ず作成するホルマリン固定病理標本に使った残りのがん組織(がん細胞はすべて死んでおり安心です)を有効に利用した体内でCTLを誘導・活性化する技術を考案しました。それが
“自家がんワクチン”(AFTVac)
です。詳細は、以下のボタンをクリックしてご覧下さい。
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